あらすじ
世界にダンジョンが出現し、「探索者(シーカー)」が憧れの職業となった現代。
山奥で規格外の祖父に戦闘狂として育てられた少女・星野 雫(ほしの しずく)は、13歳にして裏社会で世界最強の「規格外(ゼロ級)」探索者となっていた。
しかし、血と泥にまみれた日々に嫌気がさした彼女はある日決意する。
「私、普通の女子高生になって、放課後にタピオカ飲んだりカラオケ行ったりする!」
平穏な青春を手に入れるため、雫は自分のダミーとして幼馴染の少年・晴斗(はると)を(スパルタで)鍛え上げ、表舞台の「S級天才イケメン探索者」に仕立て上げることに成功。自身は「天才の幼馴染に守られる、か弱くて平凡な女子高生」という完璧な隠れ蓑を手に入れた。
晴れて同じ高校に入学した二人。ダンジョン災害や不良の絡みなど、トラブルが起きるたびに雫は「きゃー、晴斗くん助けてー!」と棒読みで叫びながら、裏でこっそり音速のデコピンやオーラで敵を瞬殺。晴斗の手柄にしていく。
「ふふ、私の完璧な計画。これで普通の青春は私のものね!」
とほくそ笑む雫だったが――実は晴斗は、雫の強さも裏工作もすべて最初から気づいていた。
「雫が普通の女の子でいたいなら、俺が命を懸けてその舞台(おままごと)を守り抜く……!」
かくして、ポンコツ最強女子高生と、彼女を溺愛するハイスペック幼馴染による、盛大なすれ違い青春ダンジョン・ラブコメディが幕を開ける!