あらすじ

メロスは別に激怒したりはしなかった。ただ、王を見て「あ、この人頭悪いな」と思っただけだ。 「人を殺すことで統治コストが下がるデータとかあるんですか?」 「それって、あなたの感想ですよね?」 王に対して淡々とロジカルシンキングをぶつける羊飼い・メロス。 死刑宣告に対しても、彼はパニックに陥ることなく、極めて合理的な提案を返す。 「片道1日、式に1日、戻りに1日。理論上は3日ですが、トラブルを考慮して前後1日ずつのバッファを積んだ『5日間』のSLA(サービス品質保証)を要求します」 身代わりになったのは、合理的な判断ができる親友、セリヌンティウス。 氾濫する川、現れる山賊——。 迫りくるトラブルを「想定内」として処理し、感情を排して早歩きを続けるメロス。 これは、熱い友情の物語ではない。 徹底したリスク管理とスケジュール調整によって、無能な王を論破するまでの「業務報告」である。 ※太宰治の『走れメロス』を、ひろゆき氏風の合理主義と煽り口調で再構築したリライト・ノベル。 ※バッファ、エビデンス、SLA。現代の国家経営に不可欠な視点がここにある。

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カクヨム
カクヨム2026/04/12
  • 現在の作品走れメロス――あるいは、リスクヘッジと論破の王宮