あらすじ
ある朝、世界から“音”が消えた。
机の上に現れた一枚の紙。
そこにはただ一言——『まだ、忘れてない?』
その日を境に、主人公のもとへ“存在しないはずの紙”が増えていく。
書かれているのは、誰かが残したような痕跡だった。
やがて気づく。
この世界から、“最初からいなかったことにされた誰か”がいることに。
誰も覚えていない。
ただ主人公だけが、その残響に触れ続けてしまう。
『探して』
『ここ』
『まだ、消えてない』
思い出すほどに、世界は歪んでいく。
それでも、確かにそこに「いた」誰かの名前だけが、胸の奥で形になりかけていた。