あらすじ
宮廷魔術師フィーネ・アッシェンブルクは、二年前に「禁術行使」の汚名を着せられ追放された。
辺境の工房で静かに暮らす彼女の元に、かつての同僚である近衛騎士ゼヴェリンが訪れる。宰相ゴットフリートが、魔術封印された密室の中で毒殺されたという。封印を解ける者は、この世にフィーネしかいない。
「協力すれば、冤罪を再調査する」——その条件で、フィーネは憎んだ男の死と向き合うことになる。
三人の容疑者。消えた機密文書。そして、被害者が自ら仕掛けた密室という不可解な事実。
論理の先に待つ真実は、フィーネの二年間の憎しみを根底から覆す。