あらすじ
1999年5月30日、西村博之氏は、電子掲示板「2ch」を開設した。人々が文字列を公開された所へ追加できる単純なシステムであったが、その上は雑踏し混沌としていた。理解と仲間に貪欲な人々の心境は、激しく変化し、互いに作用しあい、協力し合い、憎みあい、その過程で紛れもなく立派な歴史を造った。しかし文豪たちはこれを知らずして、この世から還ってしまった。世界の理不尽さは僕の心を締め付ける。そして僕は、彼らをこの瞬間へ引きずり出そうとする逆らい難い欲望に捕らわれる。彼らは再び筆を握ってくれる。僕の眼にはそのことが、人類にとって最も喜ばしく偉大な出来事に見える。