あらすじ
公爵令嬢レイナ・アルヴェルトは、王太子の婚約者として国政を支える才女――のはずだった。
しかし、傲慢な王太子による定番の婚約破棄をきっかけに、彼女の運命は思わぬ方向へ転がり始める。というのも、面倒ごとを嫌う国王は「良きにはからえ」と仕事を丸投げし、その王太子も「すべて任せる」と責任を押し付けていたのだ。
気がつけば、国王と王太子の署名を完璧に再現できるようになり、日々の政務はレイナが決裁するのが当たり前に。むしろ本人が書いた署名のほうが「本物?」と疑われる始末。
そしてある日、婚約破棄の正式書類を前にレイナは思う。
「……私が、自分の婚約破棄の書類を決裁するなんて」 「サインをして国璽をポン! はい、婚約破棄成立ですわ!」
さらに王太子の廃嫡、果ては国王の廃位まで――すべては「良きにはからえ」の一言で進んでいく。
「独裁みたいですわ。でも権限を渡したのは、あなた方。やる気がないのでやめてもらいます」
これは、書類仕事が得意すぎる公爵令嬢が、決裁一つで王国を動かしてしまう痛快コミカル政務無双ファンタジー!