あらすじ
「……これ、いけるかも」
田舎の小さな交易町で、錬金屋を始めたユウト。
やる気のなさそうなのんびりした青年だが、錬金台の前に立つと、その空気は一変する。
この世界の錬金術は、「決められたレシピ」をなぞるだけの技術。
だがユウトだけは、素材に秘められた“特性”と、その組み合わせによって結果が変わることに気づいていた。
売れ残りの薬草。質が悪いと捨てられる素材。
それらを組み合わせることで、なぜか“妙に効く”ポーションが生まれていく。
しっかり者の店番リナとの穏やかな日常。
少しずつ増えていく客と、小さな評判。
最初はただの町の錬金屋だった。
けれど気づけば、その効果は噂となり――
のんびりと、けれど確かに。
売れ残りから始まる錬金が、やがて“普通ではない”と気づかれていく――