あらすじ
「詩、ボク——」
告白しようとした、その瞬間に空が割れた。
修学旅行の機内、高度35,000フィート。魔物が溢れる混乱の中、機内の全員に能力が覚醒した。颯太のUIには、こう表示されていた。
Lv1 HP:1 スキル:なし
「夜刻、お前の数値ゴミすぎて笑えるんだけど」磐が嗤う。陰山が追い打ちをかける。
そして颯太は死に——また同じ瞬間に戻ってきた。
死に戻りのたびにレベルアップする。その力はUIに表示されない、颯太だけの逆転の切り札。ループを重ねるたびに颯太は強くなる。磐の行動も、陰山の策も、もう全部わかっている。
でも——隣の席の日向詩だけは、毎回最初に死ぬ。なぜ彼女だけが。なぜいつも同じ瞬間に。
その謎の先に、崩壊した世界の真実が待っていた。
ポケットには、まだ渡せない告白メモ。全部終わったら言おう——ボクは何度でも、キミのそばに戻ってくる。