あらすじ
「なぜ私は、これほどの魔術を『熟知』している?」
貴族令嬢ミリアリアは、死に瀕するほどの病に伏せている最中、前世らしき記憶を取り戻した。
それは、かつて竜に憧れ、竜のように強くありたいと渇望した一人の魔導士としての記憶。
身を焦がすほどの魔力を本能で制御し、不治とされた死の病を一瞬で克服した彼女は、自らの内に眠る野望に火を灯す。
それは、前世で成し得なかった、己が魔導の極致を編纂し、後世へと遺すこと。
だが、再起を誓う彼女の前に立ちはだかるのは、あまりにも虚弱な幼い肉体。
「我が魔導の叡智をこの時代に遺すため、まずは……」
最強の魔導士の力を内に秘めた少女による、地道で華麗な「魔導編纂録」、ここに開幕。