あらすじ
英雄が殺された。葦乃原国を代表する英雄、叢雲斗喜阿<むらくもときあ>が一太刀の元に殺された。
国は斗喜阿の死を隠し、早期の事件解決を目指してある男に目星をつけた。その男とは、英雄と呼ばれる実力がありながら素行に問題があり、国の重臣から煙たがられていた鴉羽是狗呂<からすばぜくろ>。
国は近衛隊を使って是狗呂捕縛に向かうが、そのピンチを救ったのは誰であろう斗喜阿の妹叢雲芽李阿<むらくもめりあ>であった。
彼女は是狗呂に問う。「貴方が兄を殺したのか?」と。是狗呂が首を横に振ると、続けて芽李阿が真犯人を見つけるために力を貸して欲しいと頼んでくる。
断りたかった是狗呂であるが、力を貸さないなら近衛隊に引き渡すと芽李阿に脅されてしまう。他に手のない是狗呂は渋々ながら芽李阿に手を貸すことを承諾する。
英雄の斗喜阿を殺した容疑者は七名。
“東方守護将軍”柾木典佑《まさきてんゆう》
“鬼の里長”金儀梨 斜倶羅《こんぎり しゃぐら》
“暴れん坊”唐岳坊《とうがくぼう》
“北の大龍”アージェ・ルドラ
“森の魔女”瑠弖奈《るてな》
“幽谷黒鉄武装団”善陽《ぜんよう》
“剣仙”堂峉真君《どうがくしんくん》
この中に真犯人がいるのかいないのか?是狗呂と芽李阿は事件の真相に辿り着けるのか?真実はまだ暗い霧の中に隠れされていた。