あらすじ

「いつからだろう、君をファインダーの檻に閉じ込め、永遠に剥ぎ取られたくないと願うようになったのは――。」

シャッターが切られる瞬間の、光と影の明滅。
現像される無数の写真は、崩れゆく夢の破片であり、
私たちが選ばなかった「もう一つの世界」から届く、切実な道標だった。

指先に触れる熱、耳元で乱れる呼吸。
壊れかけた平行世界を彷徨いながら、私はただ、君という唯一の光を追い求めてきた。

たとえ、積み上げた栄光のすべてが影に溶け去っても構わない。
君のいない明日なんて、現像されない白紙と同じだから。

「ねえ、もう逃げないで。……私の手を、二度と離さないで。」

重なり合う境界線で、抗えないほどに溢れ出す独占欲。
幾億の平行線を越えて、ようやくピントが合った、たった一つの答え。

だから、今度は私を捕まえて。
だから、その手で私を繋ぎ止めて。

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アルファポリス
アルファポリス2026/04/11
  • 現在の作品【R15】光と影の中で紡ぐ約束な物語