あらすじ
大学生の桐嶋蓮は、ある朝
テレポートゲートを作る能力を手に入れた。
繋がる先はランダム。最初のゲートは、地球ではなかった。
子どもの頃、宇宙飛行士になりたかった。
誰も行ったことのない場所で、
自分だけの目で見たかったから。
ゲートはその夢に、形を与えた。
蓮は記録した。動画を撮って、限定公開で投稿した。
誰かに見せたかったわけじゃない。
帰れなくなった時のために。
でも動画は広まった。
言語学者が「未知の自然言語だ」と断言した。
俺がまだ答えを出していないのに。
邪魔だ、と蓮は思った。
これは、一人の大学生が
誰も知らない場所を
誰にも渡さないまま歩いていく話だ。