あらすじ
死者の最期を“再生”する異能。
それは、嘘の入り込む余地のないはずの力だった。
離島の更生施設〈沈黙園〉で起きた、絞殺事件。
柩木朔は死者の記憶から、犯人の顔を見る。
――桐生夜明。
だが、現場はそれを否定する。
抵抗の痕跡は足りない。
状況は成立しない。
そして何より、彼女の中に“殺した人間の意志”が存在しない。
見えた真実と、残された証拠。
どちらが正しく、どちらが歪んでいるのか。
死者は語る。
だが、その言葉は一つとは限らない。
これは、
真実そのものが二つに裂ける世界で起きる、異能ミステリー。