あらすじ
魔法が超知能を持つ万能魔法社会に転生した少年は『和』で魔法理論を打ち砕く。なんと、魔法が自ら少年を王と認定したから大変だ……
魔法の才能(魔力・適正)によりすべてを評価される異世界に転生したアッシュ。
前世は、理不尽に耐え忍ぶだけの社畜。好奇心のままに車へ駆け寄る猫を助けて死んだ。
そんな猫の真っ直ぐな生き様に憧れ、彼は宣言する。「今度は、俺も好奇心で死んでやる」
少年は、異世界の常識とは全く違う「日本人的な価値観」で魔法の深淵に触れてゆく。
魔法の理解力はあまりに高度で、逆に“様式美”を誤解する。
アッシュの「和」の所作を王の振る舞いと錯覚し、彼に跪いてしまうのだ。
人々は魔法を“物理法則”のように扱い、その本質をまるで理解していなかった。
魔法には人を凌駕する知識と知性があるが、あまりに高度すぎて人々の認識とは「ズレ」ていた。人々はそんな魔法を操作できていると「誤解」し、その歪みは魔法文明に深刻な澱みを生じさせている。
アッシュが己の好奇心と美学に従って振るう「当たり前」の所作――
「清貧」「礼節」「調和」「ものづくりの拘り」「謙譲」「綺麗好き」
その独自の感性だけが、超知性である魔法と共鳴し、世界の歪みを正してゆく。
世界を変えるのは武力でも権力でも財力でもない。
「和」が世界を支配する――。