あらすじ

聖女リュシア・エルフェインは、聖力の枯渇を理由に教会から追放された。 報酬も、居場所もない。 残ったのは――神を“解体”する技術だけ。 彼女が向かったのは、北の廃鉱。そこには封印された邪神グラ=ゼルの断片が眠っていた。 触れれば侵食され、狂うはずの存在。だがリュシアは、聖力に頼らない術式と計算だけで、その断片を分解し、資源として切り出していく。 そして気づく。 ――神は、話せる。 退屈を訴える邪神と、理詰めで交渉する元聖女。 解体した断片は闇市で高値で売れ、彼女は“解体師”として生き延びていく。 だがその技術は、やがて均衡を崩す。 王立研究院は神を兵器として利用しようと動き出し、 封印を破壊して奪う別の解体師が市場を荒らし、 さらに一度の計算ミスが、仲間の身体を侵食する不可逆の変化を引き起こす。 神は資源か、それとも。 制御できない存在と、制御できない世界の中で、 それでも計算し、解体し、前に進む。 これは、神を少しずつ切り分けながら、世界の構造そのものに踏み込んでいく物語。

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小説を読もう2026/04/11
  • 現在の作品その聖女、解体につき。