あらすじ
今日も全裸のまま召喚されたぜ……。
「メルセリア……このために召喚したのか?」
「だって、ゴキブリが怖かったんです……ぐすん」
これがS級美少女の召喚士でなければ、ぶち殺していたかもしれない。
目の前には超絶美少女召喚士。
対する俺は全裸で股間には泡があるから安心してください。
じゃねーよ。
マジで何回目だこれ。
俺はクロウ。
趣味はアニメ鑑賞(最近は追放パーティーのザマァもののアザリアという子が推し)とパチスロ、それにコンビニスイーツ目利きだ。
年齢は39歳。
まあ、アラフォーというやつだ。
そんな俺を呼び出すのは、異世界の召喚士メルセリア。
メルセリアのいる異世界では人間と魔族が戦争をしているのだが、ことあるごとに俺は呼び出される。
一応、これでも千年前の昔は英雄と呼ばれていた存在だからだ。
まだ魔法が衰えていなかった頃の時代の話。
理由があって、日本に転移してきたのだ。
それはいいのだが、なぜかメルセリアの召喚のタイミングが非常に悪い。
シャワー中、アニメ鑑賞中、はたまた散髪中で髪が濡れていて左右非対称なさなかとか。
もっと最悪なのは、パンツ一丁でトイレ詰まりをラバーカップでシュコシュコしているときとかだな。
そんなメルセリアは重い過去を引きずっていた。
家族と姉が魔族によって殺された経緯がある。
だから、無理をしてでも俺を呼び出し、身体と精神を酷使して戦っている。
そんなメルセリアに俺は庇護欲全開だ。
もうかわいすぎて、怒ることなんて絶対にない。
目に入れてもいいくらいだ。
メルセリアのいる王国に異変が生じる。
人間だと思っていた奴が実は魔族で、それは王国深部にまで侵食していたのだ。
そいつらはメルセリアを亡き者にしようと暗躍している。
は?
マジでぶっ飛ばすかんな?
俺のメルセリアに指一本触れたらガチで奥歯ガタガタ言わすぞ?
……失礼。
メルセリアのこととなると、どうも言葉が悪くなってしまう。
俺は異世界がどうなっても知らん。
だがな、メルセリアに手を掛けようとするやつはなにがあってもぶっ飛ばすと決めている。
いつかメルセリアにうなぎを食わしてやりたい。
そう思いながらも、今日もラバーカップ(トイレ詰まり直し用)を手にしたメルセリアとともに異世界の問題に頭を抱えていく。
凸凹コンビの織りなす、勘違いラバーカップで滅びの運命を粉砕してやるぜ、このやろーッ!!
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