あらすじ
戦いに敗れ、瀕死の状態で辿り着いたのは――
城壁の外れに住む、忌み子と呼ばれる魔女の家だった。
白髪、アイマスク、そして底知れない魔力。
クールで怪しいその女――モルテリアに保護された俺は、
なぜか「この家から出るには誓約が必要だ」と言われる。
・危害を加えないこと
・怪我が治るまでここに住むこと
・毎日一緒に食事をすること
……そして気づけば、妙に距離の近い生活が始まっていた。
だが――
この出会いは偶然ではなかった。
彼女は“未来視の魔眼”で、俺がここに来ることを知っていたのだから。
さらに、教会の司祭、公証人、謎の儀式。
気づいたときには――
「私たちは、もう夫婦だ」
すべてが仕組まれていた。
……はずなのに。
なぜかその生活は、驚くほど穏やかで、温かくて――
これは、呪いから始まった、
少し歪で、けれど確かな“家族”の物語。