あらすじ
三流貴族の三男、アルノー・ヴァレリウスは王立魔導学園に最下位で入学する。
魔力は並以下。しかし彼には、あらゆる歪みを見抜く目と、歪みの方向を制御する力があった。
王立の体系は三千年間、完全な対称を追い求めてきた。しかしアルノーには見えている。どんな陣式も、描いた瞬間から歪み始める。歪みを排除しようとするから、別の場所に移る。ならば——歪む方向を、最初に決めてやればいい。
灰練の最下位が、首席の陣式を修正する。ギルドで依頼をこなす。工房で三百年前の記録を解読する。動じない主人公の周囲で、少しずつ流れが変わっていく。
「流れは止まらない。遠回りをするだけだ。」