あらすじ

私の夫は自衛官だ。 帰宅すると、半長靴の中敷きを外し、帽子を決まった位置に掛け、迷彩服を順番通りに整え、きっちり十分で風呂から上がってくる。食事の速さも、食後のお茶がなくなるタイミングも、戦闘服にアイロンを当てて半長靴を磨く流れも、何もかもが驚くほど正確だ。 そんな夫を支える妻もまた、すっかりその手順を把握していて、気づけば自然に先回りしている。 そして娘の目に映るのは、毎晩寸分違わず繰り返される、少し変わっていて、でもどこか心地よい家族の風景だった。 自衛官の父と、その父をよく知る母。 二人の息の合った動きを眺めながら、娘は思う。 ――うちって、ちょっと変わってる。 でも、まるでピタゴラスイッチみたいで、ちょっとおもしろい。 科長一家の、きっちりしていて、どこかあたたかい帰宅後の日常。

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小説を読もう2026/04/11
  • 現在の作品科長さんちの日常~ピタゴラスイッチ~