あらすじ

伯爵家に嫁いで八年。夫とは白い結婚のまま、私は領地の帳簿を整え続けた。 ある日知ったのは、夫の愛人が社交界で「伯爵夫人」として振る舞い、私が建て直した領地の成果を自分の手柄にしていたこと。 怒りは、ない。ただ帳簿を閉じ、引き継ぎ書を残して屋敷を出た。 三ヶ月後、領地の税収は半減し、隣領の冷徹辺境伯が私の帳簿を「美しい」と呼んだ。 ――帳簿で口説かれるとは、思わなかった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/11
  • 現在の作品夫の愛人が八年間「奥様」を名乗っていたので、本物は静かに身を引きます