あらすじ
ふしぎな人というのはどこにでもいるものです。
調味料に、イリゴマとスリゴマというのがあります。
イリゴマはザ・ゴマ、あなたの頭のなかに第一に浮かんだゴマ、それがイリゴマです。
スリゴマというのは、これをすり潰したゴマ、ザ・コナって感じです。
なのでべつにイリゴマと道具さえあれば、スリゴマは作れるんです。
でもなんでかイリゴマとスリゴマを両方買っている人がいるわけです。
この人のキッチンには、イリゴマとスリゴマが両方とも置いてあると。
で、なんでそうするのって聞くと、
「真面目だから」
と答えるんです。
パッケージにイリゴマって書いているんだからイリゴマとして使うっていう理論、これが自称ザ・マジメだそうです。
こちらとしてはザ・フシギだなって感じなんですけど、まぁそれでその人が満足ならいいかって感じです。
だってスリゴマになったものが売っているということは、イリゴマからスリゴマにするのが手間で、どうせスリゴマしか使わないって人もいるわけですから。
釈然とはしませんけど、イリゴマ、スリゴマの二刀流っていうのもいていいわけですよ。
まぁ、でもその人はスリゴマをほとんど使ってませんし、家にはイリゴマを潰す用のすり鉢がありましたけどね。
つまり自分のことを真面目だっていっているザ・フマジメなんですよね。
もしかしたらみなさんの知り合いのキッチンの戸棚を開けば、イリゴマとスリゴマがあるかもしれない。
二刀流ぶっている一刀流みたいなのがいるかもしれない。
みなさんの知り合いにも、そんなフシギさんが潜んでいるかもしれない。
これはそんな感じの話です。
それではそんなふしぎの戸棚をオープンセサミ……おあとがよろしいようで。