あらすじ

戦国時代、はじめました。 気がつけば、現代からこの時代へと転生していた。しかもどうやら、神か仏の“チート特典”付き――のはずだった。救荒作物らしきものを授かったらしいが、あまりの杜撰さにやる気は見事に砕け散り、気づけば縁側でごろごろするだけの日々へ一直線。 かくして、何もしないまま七年が過ぎた。 ここは陸奥の果て、後の世でいう福島県双葉郡浪江あたり。 畿内とは比べものにならないほど人も少なく、力も遠い。人口差は畿内と比較してざっと十倍とも言われるこの地から、天下など夢のまた夢――のはずだった。 だが、貴丸はふと気づく。 寒冷な土地で不安定な米作りに固執する必要など、本当にあるのか。稗や粟、麦や蕎麦で腹を満たし、海と山の恵みを活かせば、むしろ“飢えない領地”は作れるのではないか、と。 「米など、領主の見栄だよ、見栄」 そう嘯く不精者の嫡男は、動かない。 自分では動かない。ただし、屁理屈を捏ねて周囲を動かすことだけを考えている。 やがて人が集まり、食が満ち、気づけば力が集まり―― これは、戦わずして始めるつもりだったはずの男が、なぜか戦国の世に躍り出てしまう物語。 後に“戦国不精”と呼ばれることになる、一人の『もののふ』の、やる気のない成り上がり譚である。 歴史ものは初挑戦ですので、どうか肩の力を抜いて、ゆるりと見届けていただきたい。(いや、マジで)

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小説を読もう2026/04/11
  • 現在の作品戦国不精で何が悪い〜米作りとか面倒なのでやめました〜 ―神様のチート、無意味でしたよ。人口比10対1の東北なのに、なぜか天下が見えてきたかも―