あらすじ
召喚獣の仕事は、ある意味ブラックだ。
呼び出すタイミングを選ばない、理由を説明しない、断れない。最強のドラゴン・ジズはそれでも「報酬が子どもたちの栄養になるから」と割り切って従ってきた。
魚を捕っているとき、傷の手当て中、リムが初めて炎を吐いた瞬間――白い光は、いつだって最悪のタイミングでやってくる。
そんなある雨の夜、末っ子が熱を出しているさなかに召喚された。
相手は七魔将の第二位。数時間はかかるという。ジズはひとつため息をついて、召喚士にこう言った。
「今夜だけは、帰らせてください」