あらすじ

感情をうまく言葉にできないまま二十七歳になったSE・沢井燈と、感情に蓋をすることが習慣になった契約社員・緒方紗江。 二人が出会ったのは、終電一本前の乗り過ごしだった。 「乗り過ごしましたね」「そうですね」——それだけだった。 それから少しずつ、給湯室で、社食で、雨の日の帰り道で、言葉を交わすようになる。大きな事件は何も起きない。告白シーンもない。ただ、沈黙が苦でなくなる瞬間があって、言えなかった一言が口から出る瞬間があって、怖くて引いてしまう夜があって、それでも戻ってくる朝がある。 感情を持て余してきた二人が、足元の言葉で互いを確かめながら、「今ここにいていいと思っています」と言えるまでの、秋から翌夏までの一年の物語。

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小説を読もう2026/04/11
  • 現在の作品「ちゃんと息をして」 感情の言葉を持てないまま二十七歳になった私が、隣にいてもいいと思えるまでの、一年の話。好きって言葉より先に、沈黙が合った。