あらすじ

舞台は、死亡率が異常に高いことで有名な超難関乙女ゲーム**『ラスト・グレイス』**。
攻略対象との恋愛を進めながら学園と王都の陰謀を生き延びる作品だが、選択肢ひとつで簡単に死ぬうえ、セーブ機能が存在しないことで悪名高かった。

主人公が転生したのは、ヒロインの宿敵として嫌われ、全ルートの終盤で必ず断罪され、最後には殺される悪役令嬢
ヴィオレッタ・エヴァンジェリン・アシュクロフト。

けれど、前世で知っていた“悪女ヴィオレッタ”は、本当の彼女ではなかった。

高慢に見える態度は、感情を出せば家族に利用されるから。
冷たく見える言葉は、誰かを庇った結果、誤解だけを引き受けたから。
社交界で孤立していたのも、聖女のように愛されるヒロインによって、静かに人脈と居場所を奪われていたからだった。

しかもヒロインは、本当に無垢な聖女ではない。
彼女は愛されることに飢えすぎた結果、人から大切なものを奪うことに鈍感な女だった。
善意の笑顔で近づき、相手の罪悪感と庇護欲を刺激し、気づけば相手の婚約者も家族も未来も自分のものにしてしまう。

処刑を避けるには、攻略対象を落とせばいいわけではない。
むしろ好感度が上がるほど、ヒロインに目をつけられ、破滅の速度が増していく。

何度もやり直せない世界で、
主人公はただ生き延びるために立ち回る。
けれど彼女の異常な境遇に最初に気づいたのは、どのルートでも最後に彼女を断罪するはずだった、冷酷な男だった。

これは、
“悪女”にされた少女が、処刑台に上る前に真実を暴き、自分を正しく見つけてくれるたった一人を得るまでの話。

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アルファポリス
アルファポリス2026/04/11
  • 現在の作品全ルートで処刑される宿敵悪女に転生したので、死ぬ前に黒幕を暴きます