あらすじ
【登場人物】
遼平(りょうへい)…予測不能を嫌うが、人の話を丁寧に聞ける男子生徒。
陽香(はるか)…自分の価値を理解し、足りない部分は自分で磨こうとする行動派。
優誠(ゆうせい)…押しが強く、失敗しても経験から学び取って前に進む。
潤羽(うるは)…他人の長所を見つけるのが得意で、感受性の強い図書委員。
【あらすじ】
放課後の図書館――通称「黄昏の図書館」で、遼平は返却本の中から奇妙な紙切れを拾う。
そこに書かれていたのは、
「あなたを許さない。今度の土曜日、桜前線のいちばん遅い場所で待つ」
という不穏な一文だった。
脅し文のようでいて、どこか文学めいたその言葉。しかも続けて見つかった二枚目には、遼平の名指しまであった。
差出人は誰なのか。なぜ遼平なのか。
陽香は真相を突き止めるため、優誠と潤羽を巻き込んで調べ始める。
手がかりは、図書館から見える星座めいた灯り、校内でいちばん遅く咲く桜、そして誰にも言えない過去の感情。
予定どおりに生きたい遼平と、予定を変えてでも踏み込みたい陽香。
桜が咲く土曜日、遅れてやって来る“桜前線”の終点で、四人の関係と隠された思いが動き出す。