あらすじ
高校三年の同級生、道子・崇・景司は、担任の指示で日記を書くことになる。前向きに日々を振り返る道子、淡々と事実だけを記録する崇、そして不満や愚痴ばかりを書き連ねる景司。三人は同じ毎日を過ごしながらも、その記録はまったく異なる世界を映し出していた。やがて、教師の何気ない言葉や、雨の日の出来事、書けない日の戸惑いを通じて、景司の中に小さな変化が芽生える。言葉は誰かを傷つけるだけでなく、自分を支えるものにもなり得るのではないか。やがて日記は一区切りを迎えるが、三人はそれぞれの形で書くことを続けていく。違いを抱えたまま、それでも同じ時間を歩んでいく若者たちの、静かでユーモラスな成長の物語。