あらすじ
わけあって梅雨の時期が大嫌いな少女。
そんな少女が梅雨の時期に出会ったのは、“ぶっきらぼうなヤクザ”だった。
大嫌いだったはずの梅雨の時期が、ぶっきらぼうなヤクザとの出会いで──?
これは、梅雨嫌いな少女が『この時期も悪くはない』と思えるようになるまでの物語。
降りしきる雨の中、しなやかで光沢感のある上質なスーツを着て、傘もささず、雨雲が厚く覆っている空を眺めながら気だるそうで、どこか退屈そうな表情をしている人を見かけた──
「お前、名前は」
「え?」
「名前」
「……あ、あの……ごめんなさい」
『絶対に関わっちゃいけないタイプの大人だ』
そう頭ではわかっていても、心が揺らいだ。
「あの……つかぬことをお聞きしますが、ヤクザですか?」
「だったらどうする」
親との約束で恋愛はタブー、だから“彼氏は作らない”と決め、一人暮らしをしている女子高生『月城梓17歳(高三)』
職業柄(極道)、守りきれる保証がない以上“特別は作らない”と自身に縛りを課している『桐生誠27歳』。
抗えない、本能には──
※一部に未成年者(20歳未満)の飲酒・喫煙に該当する表現が含まれております。“本作はその行為を推奨するものでは決してありません”。