あらすじ
温室のような内地の騎士団に嫌気がさし、本物の戦場を求めて流刑地「変……辺境騎士団」へ自ら志願した青年フェルン。 彼を待ち受けていたのは、各国が持て余した厄介者の貴族たちと、絶望的な瘴気帯で魔物と対峙する過酷な最前線だった。
鬼の副団長による厳しい統制のもと、憧れの戦士ガルスや同期の暴れ馬マルクスと共に血と泥にまみれる中で、フェルンは過酷な戦場において武器の聖別の「綻びを繕う」という特異な力に目覚めていく。 一方で彼は、この砦が不可解な謎に包まれていることに気づく。指示を書くための羊皮紙も筆も、何一つない部屋——そこから、砦全体の兵站と防衛を完璧に回す「見えざる采配」が下されていたのだ。
※同シリーズ 『終わる世界と、聖者の食卓』と同じ世界観ですが、本作のみで独立しています。