あらすじ
高校一年生の俺——————倉井彼方のクラスには聖母様がいる。
聖母様——————清水真理亜は飾り気のない黒色のロングヘアに、誰にでも分け隔てなく接する人格者。
まさに、絵に描いたような完璧美少女だった。
だが、俺は知っている。
この世界に完璧など存在しない、と。
人は誰しもが他人には見せない本性があって、作り物には必ず裏があると、〝あの日の事件〟で痛感したから。
だから俺は、周りと比べてどこか冷めた目で彼女のことを見ていた。
そんなある日、俺は遅くまで学校に残っている彼女と遭遇した。
「こんな時間まで何してるんだ? 早く帰らないと親御さん心配するぞ」
「私なんか、きっと心配してませんよ。だから家出したんです」
……事情あり、か。
でも、このまま放っておくわけにもいかないだろう。
だから俺は、彼女に提案した。
「——————行く当てがないなら、今日だけ俺のウチに泊まるか? 後の判断はお前に任せるが」
「……お願いします。……へ、変なこと、しないでくださいね?」
「当たり前だ。俺はお前に興味ないからな」
「それはそれで複雑ですけど……そうですか」
それから、甘くて焦ったい共同生活をズルズルと送っていくうちに、みんなの聖母様が少しずつ、俺にだけ〝特別扱い〟を求めてくるようになって……。
※作者が気まぐれで書いてみた妄想作品です!
※今のところ不定期更新です!