あらすじ
乙女ゲーム『追憶のコアギリス』の悪役令嬢キリカ・ペンゾファストに転生した私は、バッドエンドを回避するために正ヒロインであるファリーナをサポートしようとしたけれど……。無自覚に煽ってくるファリーナのことを嫌いになってしまった結果、婚約者だったソルディオン王国第二王子ディタに婚約破棄され、ソルディオン国から果ての地へ追放されてしまった。果ての地で途方にくれる私をたまたま助けてくれたのが、黒い狼のような見た目の獣人ルブラス。果ての地・プルートニオンは土地全体に毒が満ちているため、ルブラスの一族はルブラスを除いて誰もが毒を防ぐ黒いヴェールをまとい、ほとんどの者が毒を吸わないよう会話も避けていた。毒の耐性が強いルブラスは、300年間、一族の仲間とは誰も顔を会わせることもできず、ただ一人孤独に生きてきたけれど、私はたまたま持っていた氷の魔力がシールドとして働くことで毒の影響を受けないため、素顔で彼と会話することができた。ルブラスはそのことをひどく喜び、こんな私を「我が宝石」と呼び、私をとても大切に溺愛してくれる。どこまでも紳士で高潔なルブラスに惹かれ、私は果ての地で暮らしていくことを決めたけれど、そんな日にかつての故郷ソルディオン国王からルブラスの元に緊急要請が届く。それは、ルブラスの浄化能力で毒の瘴気が溢れ始めた国を救ってくれという救助要請。ルブラスと共に一緒にソルディオン国に戻った私は、うっかり元婚約者のディタとファリーナに見つかってしまった。かつて私を追放したくせに、今度はファリーナを助けるために私を利用しようとするディタ。その際にルブラスを侮辱し、私に怪我を負わせたので、ルブラスも私も大激怒。ルブラスを怒らせ、国を危機を招いた罪でディタとファリーナは国外追放となった。私は悪役令嬢らしく、弱った彼らの最後に、最高の一言を送るのだ。