あらすじ

厚木奏多にはイマジナリーフレンドの少女がいる。ファーレ、と奏多が呼ぶその少女は、夢の中に現れ、奏多と気兼ねなく遊び、何気ない話をしていた。  奏多は感情表現を苦手とするがあまり、自分自身の感情についても理解ができないでいた。そしてファーレと会える夢を特別視し、現実に期待を抱けないでいた。奏多は学校では、大人しく目立たない存在で、真城という友人が一人いるくらい。しかし奏多は自分でも気が付かないうちに、心の中では同じクラスの連城さんに、他の人に対してとは違う思いを抱いていた。  そんなある日、夢の中で奏多はファーレが学校生活について尋ねてきたことをきっかけに、学校での自分と夢の中での自分の差異を考える。そしてファーレが奏多に、自分のことが好きなのかと聞いたことが引き金となり、奏多はファーレに対して抱いている特別感を、「好き」という感情なのではないかと推測する。奏多はファーレにこのことをそれとなく話してみる。しかしファーレは、奏多の結論を否定した。 翌日奏多は、学校で友人の真城に「好き」という感情について尋ねてみる。すると真城からは現在の奏多の状況は「恋の準備期間」ではないかと言われる。  放課後。先生から奏多は、連城さんと一緒にプリントを仕分けするよう頼まれる。仕分けの最中に連城さんが寝てしまったことをきっかけに、奏多も眠ってしまう。  その後、夢の中で奏多はファーレと対面し、熟考を重ねたうえで、ファーレに抱く感情を「恋の準備期間」であると断定する。奏多の思いを聞いたファーレは、その考えを受け入れる。そのうえでファーレは「まだ足りていない」として、夢の真実を諭す。それは、奏多が本当に恋しているのは連城さんに対してであり、夢はその環状を投影しているというものだった。奏多はそのことに気が付き、そしてファーレは現実に対して前向きな奏多の背を押す。  目覚めてから奏多は、連城さんとの距離を縮めようと画策する。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/10
  • 現在の作品恋の準備期間と、夢の泡。