あらすじ
【あらすじ】
流れ流れて適当にたゆたうしかない――事ながれ主義男子コレトは高校の教室で級友の女子レアから「私と子供作って一緒に育ててくれないかな?」とお願いされる。コレトは模擬的な子育てゲーム『もぎこっこ』をレアと「受精卵から始める」モードで遊ぶことになってしまう。
『もぎこっこ』は日本政府からカップルでの利用が推奨されているが、その本質は子育て遍歴の記録とパートナーへの共有にあるとコレトは友人の大斗に教わる。
レアが複数人と『もぎこっこ』でお試し交際してきた過去に対し、コレトは「誰とも記録に残る真剣交際にまでは進んでない」と指摘するなどを経て交際は続いた。しかし、お試し期間の最終日にレアの住む家へ招待されたコレトはレアから「私、処女のまま死ぬつもりなの」と打ち明けられる。レアは男性に対する恐怖心から半分おむつの吸水機能付きギプスを外では常に着用しているらしい。エッチもキスもできないのに「一緒にいる理由なんて、ないでしょ?」と詰めてくる彼女に、コレトが「君の幸せそうな笑顔の方が胸を揉むか揉まないかより今の僕には大事なんだよ」と伝えた結果、真剣交際へ進む。
レアは「子育て遍歴にバツを一つ入れちゃう代わりにね、あなたにそのバツの分だけ成長してもらうの」と告げ、「私なんかより素敵な女の子と付き合えるよう」コレトへ本音で向き合う。
レアが仮面夫婦の両親から邪魔者扱いされ『もぎこっこ』の開発者である叔母に引き取られたこと、その叔母は子宮頸がんで亡くなり、今は叔母の共同開発者であるマチカと暮らしていることをコレトは知る。
ゲーム内での出産に合わせて家へ招いたコレトにギプスを脱いで会ったレアだが、倒れてしまう。その後、ゲーム内で産まれた子供が亡くなる。マチカが関わっていると見抜いたコレトは理由を問うが、逆にコレトのレアへの態度を糾弾され、コレトは自らとレアの気持ちに本当の意味で向き合い、答えを出す。
※「第33回電撃小説大賞」応募作品