あらすじ
数十年前、国の至るところに建てられた立派な城。富豪達の気まぐれで存在することになった城は、あるきっかけにより魔法の廃棄場となる。多くの魔法使い達が魔法を捨てる場となったのだ。
数えきれないほどの魔法を受けた城は時を経て、溜め込まれた魔力を使い、暴走を始める。城達が意思を持って人々に危害を加えるようになったのだ。
その問題を解決するために選ばれたのが、スーゼルの街に住むリックという少年。魔法使いになりたての気弱な彼が、大きな任務を背負わされたのである。
彼が持つ〝消滅魔法〟を使い、暴走する城達を退治してほしいのだと言う。
自信無さげなリックのお供として、代々続く魔法使いの家系に生まれたスカイという少女が選ばれる。しかしとんでもなく愛想が悪く気が強い彼女との旅に、リックは苦労することになる。
なんとか城を退治していくリックとスカイ。少しずつ魔法が上達していくリックと、複数の魔法が使えるという珍しい魔女のスカイ。しかしスカイは自身の魔力が弱く、魔法を上手く使えないことが悩みだった。
そんな中、退治された城から溢れ出る魔力を狙う、怪しげな三人組と出会う。単なる遊びのノリで、三人は膨大な魔力を使って危険なことをしようと企んでいた。
しかも彼らはリックにとって兄の敵であり、憎むべき存在だったのだ。
三人組との決着がつかないまま城退治の旅は続く。
その後、些細なことでケンカ別れをしてしまい、一人で旅を続けることになったリック。スカイの行方がわからないまま、さらなる苦労を乗り越え、旅の終わりが見えてくる。
兄を想い続けるリックと、悩みを抱えるスカイの城退治の旅。戸惑い、出会い、笑い、戦い……旅路の中で成長し、絆を深めていく少年少女の、ほんのり青春なファンタジーストーリー。