あらすじ
朱色の髪を持つ侍『陽明(ようめい)』は、ある峠で、幽霊の『月文(つきふみ)と出会う。月文曰く、『大切なものに話したいことがあるため、身体を貸して欲しい。』とのこと。しかし、陽明自身も人捜しをしているため、昼は陽明、夜は月影に身体を渡す、という約束をする。約束が終わった陽明は、すぐに月文になれなれしくなる。そしてなんと、陽明は幽霊の月文に触れることができた。驚く月文を他所に、陽明はすぐに、幽霊の月文に適応していった。そして城下町を目指すことになった二人だったが、ふとした弾みで、陽明は月文の遺体を見つけてしまう。その遺体は、今の月文よりも、ずっと若かった。疑問が残りつつも城下町に着いた陽明は、幼なじみの『桃(もも)』そして、桃の従者の『獅子丸(ししまる)』と再会し、話に花を咲かせた。するとそこに、殿様行列が通りかかる。その殿様は、視ると誰もが狂ってあがめたてるという、奇妙な噂があった。何やら嫌な予感がした四人だったが、その時、殿様の姿が見えた。全身が白く美しい殿様の姿は、身構えていた四人の心さえも、一瞬奪ってしまうほど美しかった。周りの者は狂ったようにあがめたが、殿様行列が過ぎた後、桃がぽつりと言う。『殿様と、過去にあったことがある。』桃はなんと、過去に殿様と会ったことがあるという。そしてなんと、話からするに、殿様は桃に好意を抱き、探し回っているようであった。三には警戒すべく、その日は桃を家に帰したが、災難は続いていく。陽明に身体を貸した瞬間、襲いかかってくる侍達。陽明の悲惨な過去。そして桃が、陽明、獅子丸、幼なじみの一人で、陽明の探している人物のことが、好きであるという事実。そしてその最中、桃は殿様に見つかり、三日後に嫁入りすることになってしまう。そのことを聞いた三人は、大切なものを護る為、殿様に立ち向かうことを決意する。侍達の、揺るがぬ信念を描いた、熱血ファンタジー。