あらすじ

あらすじ  女子高生の小野塚千鶴は不審者のおじさんに追われていた。  足の遅いおじさんに対し逃げ切れることを確信した千鶴は、興味本意からなぜ追いかけてきたのか尋ねる。おじさんは若津友久と名乗り、探偵の依頼を受けて人探しをしていた途中、人違いで千鶴を追いかけていたと言い張る。  加えて唐突に自分には幽霊が見えると若津が言い出す。事情を理解した千鶴は自らがドッペルゲンガーであることを白状する。それを受けて探偵というのは建前で本業は祓い屋であることを若津が明かす。  ドッペルゲンガーは自分そっくりの姿で現れ、出会うと死に至ると言われている。  生身の自分に迷惑をかけたくない千鶴は、自身が消滅する方法を若津に尋ねる。若津が提示した解決策は未練を晴らすこと。そのためなら協力を惜しまないという。  意を決して千鶴はひろしまピースフルマラソンに出たいと伝える。しかし中継などで自分が映ると遠隔で生身の自分に影響を与えてしまうのではないかと千鶴はしり込みしていた。千鶴の不安を解消するため若津はその場で写真を撮り、生霊の類は心霊写真として写るから問題ないと告げる。  マラソン大会で遭遇することを懸念する若津に対し、本人は怪我をしているから参加する可能性はないと千鶴は断言する。  大会当日、千鶴と若津は合流し談笑していたところ、本物の千鶴を若津が確認する。二人は急いで準備室に隠れることに。本物の千鶴と接触しない様に千鶴は本番まで待機し、それまでに自分がどうにかすると若津が提案する。  一方、怪我をした本物の千鶴は観覧席でひとり佇んでいた。そこに突然見知らぬおじさんが現れてなし崩しに話すことになる。若津と名乗るおじさんは知り合いの余命の短いランナーについて話し、千鶴を激励する。完全に納得はしきれないものの感化された千鶴は会場を後にする。  実体のない千鶴はスタート時刻に合わせて準備室を飛び出し若津と合流する。簡単な言葉を交わして二人は別れる。  最後に千鶴はマラソンを完走してこの世を去る。

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カクヨム2026/04/10
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