あらすじ
某所、ドロドロとした泥でできたの人形のような異型が突如現れた謎のゲートから這い出てきた。
それは周囲を見回すが、人の気配はない。
街は近代的で栄えているように見えるが、人がいない。
いや、一人いる。
高校生くらいの少年が、耳に着いた無線機で通信を受けながら、ビルの屋上がら異型を見ている。
【⠀至急、本部より通達。ブロックd14周辺にて、泥男(スワンプマン)の出現を確認。付近の隊員は直ちに現場に急行してください。 】
「こちら第3小隊、神座。現場到着。敵を捕捉しました。対応に当たります。」
異型はその声を聞き、少年の姿をその目に映した。
いや、目があるのかはよく分からないが。
異型は少年を敵とみなし臨戦態勢に入った。
その瞬間、少年の姿が、異型の視界から消えた。
警戒したように周囲を見回す異型。
その背後に少年は現れ、
「ショックインパクトー打撃ー」
大きなハンマーのような物を軽々と振り、その衝撃で、異型は弾け飛んだ。
「こちら神座。泥男一体を撃破。他に出現情報はありますか。」
【⠀こちら本部。他に出現は確認できていません。直ちに周辺エリアのパラレルシフトを解除します 】
「了解。」
直後、少年の視界に人が現れた。人々は先程の戦闘など見えていなかったかのように、日常を送っている。
「…帰るか。」
少年は電飾によって照らされた街中に背を向けて、去っていく。
少し先の未来で、少年の人生において最高の、運命的な出会いをすることを少年はまだ知らない。