あらすじ
絵を描かずにはいられない令嬢エリーゼ。両親は絵を褒め画材を贈ってくれるが、エリーゼはそれを親の愛情だと思っていた。幼馴染のレナートは「こんなの誰でも描ける」「薪にした方がいい」と言い続けた。それでもエリーゼは筆を置かなかった。描くことが止められなかったのだ。
ある日、祖父母の屋敷に絵を贈る。その絵を目にした隣国の公爵家令息クロードは、国境を越えてエリーゼの元を訪れた。
ただ、絵の作者に会いたいという一心で。
「これほどの才能を、周りが放っておくわけがない」
自分の才能を信じられなかったエリーゼに、初めて真っ直ぐな言葉が届いた。