あらすじ
※以下、第33回電撃小説大賞用のあらすじになります。(ネタバレ有)
「努力を愛する」を信条に、己の小柄な体への劣等感を力へ変えてきた水戸七音は、学業も運動も秀でた“高校一のハイスぺ”と呼ばれている。
彼は、怪我でテニス選手生命を絶たれた過去を抱えながらも、世界を狙う実力を持つ幼馴染・更家莉子のヒッティングパートナーとして彼女を支えていた。
そんなある日、ひょんなことで莉子と喧嘩したことをきっかけに、七音はテニスのために転校してきた美少女・城戸崎美凪のコーチを務めることになる。
傲慢で無愛想な彼女と最初は反りが合わなかったものの、「プロになってウィンブルドンで試合がしたい」という彼女の夢に触れたことで、七音は美凪のことを認めていく。
そんな折、喧嘩中に七音が他の女のコーチになったことを知った莉子が激怒し、七音の所有権をかけて美凪と試合をすることになる。
莉子の天性の才能に嫉妬し、また伸び悩んでいる現在の自分に焦りを感じていた美凪は、莉子との試合が決まった途端に独善的な行動をとるようになる。
そのことに不信感を抱き、美凪のコーチを降りた七音だったが、美凪が転校せざるを得なくなった真の理由を知り、美凪に「お前をウィンブルドンまで連れて行ってやると約束する。美凪も、七音のテニスの実力と愚直に努力する姿勢を目の当たりにし、彼を信頼するようになる。
そして迎えた美凪と莉子の試合。莉子に圧倒されて一時は夢を諦めかけたものの、七音の言葉によって奮い立った美凪は、逆境を跳ね除けて格上の莉子に勝利した。
この勝利を通して彼女は「テニスは一人で戦うスポーツだが、一人だけで強くなることはできない」ということを知り、七音と共に夢をかなえることを決意する。