あらすじ

昼休み、大学の中庭の桜の木の下。 ひとり静かに読書をしていた私の日常は、ある日、カメラを持った少年――成瀬真との出会いで変わった。 「写真、撮ってもいいかな」 人付き合いが苦手な私に、彼は何度断っても懲りずに声をかけ続けた。 やがて二人で過ごす時間は、かけがえのない日常になっていく。 ――けれど、ある日彼は突然、姿を消した。 そして誰一人として「成瀬真」を覚えていなかった。 実は彼は、“別の世界”から来た存在。 この世界にいられるのは、十二年に一度、たった一季節だけ。 去るとき、関わった人間の記憶から完全に消える――はずだった。 ただひとつの例外を除いて。 「君の世界から僕が消えるとしても、また君に会いに行く」 十二年越しに再会した二人。 だが再び訪れる別れの時、彼は選ばなければならない。 ――彼女の記憶に残ることを望むか、 それとも、“本当のさよなら”を告げるか。 これは、忘れられることでしか守れない恋の物語。

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小説を読もう2026/04/10
  • 現在の作品君の世界から僕が消えても、また君に会いに行く