あらすじ
「お前の歌声など聞き飽きた」——王宮の大広間で、第二王子アルディスから婚約破棄を告げられた伯爵令嬢リラ。聖女マリエルをいじめたという身に覚えのない罪を着せられ、幼い頃から殿下のために歌い続けてきた声さえも「耳障り」と切り捨てられた。けれどリラには、誰にも言えない秘密があった。彼女の声は日に日に消えていく——祖母から受け継いだ、呪われた血筋のせいで。実は、その呪いを解けるのはアルディスただ一人。でも今さら気づいたところで、もう遅い。涙も弁明もなく婚約破棄を受け入れたリラは、領地へと帰還する。待っていたのは、不器用だけれど誰よりも真っ直ぐな騎士団長との出会い。消えゆく声、明かされる呪いの真実、そして本当に自分を想ってくれる人の存在——。「銀鈴の乙女」と呼ばれた少女が、届かなかった恋を手放し、新しい愛を見つけるまでの物語。※ざまぁあり。王子の後悔あり。最後はハッピーエンドです。