あらすじ
主人公・結城南は、広告関連のグラフィックデザイナーとして働く25歳。フリーとして独立したばかりで不安定な生活を送る中、ある日を境に「みーみ」と自分を呼ぶ不思議な声が聞こえ始める。後にキィやクゥと名乗るその声たちは、天使のように南の体調や生活を気遣い、仕事のアドバイスまでくれる存在だった。半信半疑ながらも導かれるように行動した南は、校正の的確な指摘などによって仕事の評価と収入を大きく伸ばしていく。さらに“世界”と名乗る青年の声が現れ、南の思考を読み取りながら、彼女の人生をより良い方向へ導いていく。
やがて南は、声たちの助けでアルバイト先の人間関係や労働環境を乗り越え、信頼を得て重要な仕事を任されるようになる。フリーの仕事も順調に増え、生活は大きく好転していくが、その一方で自分の身に起きている現象への戸惑いも抱えていた。
南は家族の記憶さえ曖昧になるという異変に見舞われる。そんな中、世界がその異変の原因は自分たちだと声をあげ、「まだ早かったのかもしれない」「俺たちはすぐに消える」と言い残し、キィやクゥらとともに気配を消してしまう。南は孤独と不安の中でも生活を続ける。少しずつ家族や過去を思い出していく。そして半年が経ち、数ヶ月が経ち、また更に数ヶ月が経ち、世界らのことを知る依頼人に遭遇し、再び世界の声が聞こえるという事態に遭遇する。再び現れた声たちはついに実体化し、自分たちが時空を超えて南と南の脳を守り続けてきた存在「スターシア」であることを明かす。
南の脳は、想像したものを現実化する特別な力を持ち、その覚醒の過程で一時的に記憶の混乱が起きていただけだった。すべてを知った南はその運命を受け入れ、彼らと共に未来を創っていくことを決意する。特に“世界”との関係は特別な絆へと変わっていく予感。南の力はやがて社会や人々にも影響を与え、より大きな使命へとつながっていく予感を秘めていた。