あらすじ

「正しい」とは、何か。 かつて世界は、勇者によって救われた。 飢餓は消え、争いは終わり、人々は平和に暮らしている。 誰もがそれを“正しい結果”だと信じていた。 だが、その裏側に—— 誰かを切り捨てることで成り立つ“正しさ”があったとしたら。 記者ハルは、取材を通して“世界の真実”に触れていく。 勇者の行いによって救われた者たちと、切り捨てられた者たち。 相容れない“正義”の対立。 そして、迷いを捨ててすべてを選別した、勇者の在り方。 やがてハルは、究極の選択を突き付けられる。 “真実”か、“世界”か。 真実を選べば、切り捨てられてきた者たちを救える。 だが、その瞬間、世界の秩序は崩壊する。 世界を選べば、多くの人々の平和は守られる。 だが、真実は覆い隠され、犠牲はなかったことにされる。 ——選ばなければならない。 迷い、葛藤し、数多の“正しさ”と向き合った末に、 ハルが選んだのは——“世界”だった。 それは、嘘で世界を守るという選択。 だが彼女は決める。 このままでは終わらせないと。 誰にも気づかれないほど、ゆっくりと。 ほんのわずかずつ、“世界”を変えていくと。 たとえそれが、嘘の上に成り立つものだとしても。 これは、“正しさ”を選び続けた世界と、 その嘘を引き受けた一人の人間の物語——

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カクヨム
カクヨム2026/04/10
  • 現在の作品勇者は”正しかった”のか