あらすじ
「貴女との婚約を、本日をもって破棄する」——煌びやかな夜会の場で、王太子に断罪されたセラフィーナ。身に覚えのない罪を着せられ、父にも見捨てられ、社交界から追放された彼女を待っていたのは、銀の仮面をつけた謎の男だった。「貴女の涙は、もったいない」——月光の下で差し伸べられた手。琥珀色の瞳に見覚えがあるのに、思い出せない。夜ごと現れては彼女を攫い、夜明けと共に消えてゆく仮面の公爵。彼は何者なのか。なぜ私を助けるのか。やがて明かされる彼の正体と、幼い日の記憶。そして夜明けに交わされた口づけが、全てを変える——。婚約破棄から始まる、甘くて切ない逆転シンデレラストーリー。捨てられた令嬢は、真実の愛を知り、二度と夜明けを恐れなくなる。