あらすじ
交通事故で命を落とした主人公・蒼真(そうま)は、死後の世界で謎の少女に導かれ、異世界へと転生することになる。
しかし与えられた条件はたった一つ——
「スキルもステータスも一切“見えない”」こと。
普通の転生者なら、自分の能力やレベルを確認しながら効率よく強くなれる。だが蒼真は、自分がどれだけ強いのか、何ができるのかすら分からないまま、すべてを“感覚”だけで判断しなければならなかった。
不利すぎる状況に戸惑いながらも、持ち前の観察力と直感で魔物との戦いを乗り越えていく蒼真。やがて彼は、「見えない」ことで逆に制限に縛られず、常識外れの成長を遂げていく。
旅の中で、仲間との出会い、裏で暗躍する他の転生者たち、そしてこの世界の“スキルの真実”に触れていく蒼真。
実はこの世界では、「見えるスキル」は人の成長を縛る“枠”でもあった。
数値や表示に依存する者は、その限界を超えられない——。
一方で蒼真は、見えないからこそ自分の限界を決めず、無意識のうちに“本来の力”を引き出していた。
やがて彼は、スキルに支配された世界の歪みと、転生者同士の争いに巻き込まれていく。
そして明らかになる、彼を送り出した少女の真の目的——。
「見えない力」で世界の理を壊す存在となるのか。
それとも、新たな秩序を築くのか。
これは、数値に縛られない少年が、世界のルールそのものを塗り替えていく物語。