あらすじ
王太子に断罪される前に王都を逃げ出した公爵令嬢ノエル。
前世は古文書修復室で働く無名の修復士。
成果は上司に横取りされ、声を上げれば潰される——そんな理不尽に逆らわず生きてきた。この世界でも同じ轍は踏まないと決め、辺境の小さな領地に身を寄せる。
そこで出会ったのは、百年間誰にも開けられなかった王家の禁書庫。
なぜか自分だけが開けられたその扉の奥には、王国を揺るがす秘密が眠っていた。
前世の修復技術で古文書を蘇らせ、寡黙な領地管理人と百歳の元宮廷装丁師に支えられながら、ノエルは静かに、でも確実に、自分の居場所を見つけていく。
——もう、道具として戻る気はありません!