あらすじ
クラスで一、二を争う完璧美少女・氷室雪乃。
成績優秀、品行方正、誰にでも丁寧。――そんな彼女が、なぜか毎朝、俺にだけ話しかけてくる。
「ねぇ、充電器……貸してもらえますか?」
最初は、ただの偶然だと思っていた。
でも、それが三日、四日と続いたとき——
俺はようやく“おかしい”ことに気づいた。
彼女のスマホ、別に充電が減っていない。
それでも彼女は、毎朝俺の席に来て、同じ言葉を繰り返す。
「今日も、お願いしてもいいですか?」
その笑顔は完璧で、隙なんて一つもないはずなのに——
なぜか、俺の前でだけ少しだけ違って見えた。
どうして俺なんだ。
どうして、毎日なんだ。
——その理由を、俺はまだ知らない。
でも。
もしこの時間が“口実”なんだとしたら——
俺はきっと、それを壊したくないと思っている。
充電器から始まる、少し不思議で、少し特別な恋の話。