あらすじ
人間の国「アナニア」で、ハズレ聖女として教会に監禁され、奴隷のようにこき使われていた少女・リサ。
心身ともに限界を迎えていた彼女が辿り着いたのは、魔物と亜人が暮らす国「グラーバ」の【魔王】という玉座だった。
「すべてはリサ様の御心のままに」
彼女を待っていたのは、過保護で優秀な側近たち(エルフのアランと獣人のハーリヤ)と、すやすや眠る姿がたまらなく可愛い「もふもふ」な魔物たち。
彼らからの惜しみない愛情に触れ、リサは次第に自分らしさと笑顔を取り戻していく。
「魔王として、わたしに何ができるのか」
理想の国づくりの答えを探すため、リサは側近たちと共に世界を知るお忍びの視察旅行へ出発する。多種多様な亜人の国々、腐敗しきった人間の王都、そして隠居した「先代魔王」との出会いを経て、リサはついに王としての覚悟を決めた。
「人間を滅ぼすつもりはありません。でも、媚びるつもりもありません」
かつて自分を虐げた人間たちの前に、圧倒的な「魔王」の風格を纏って降り立つリサ。愚かな王や神父、そして今さらすがりついてくる王子に対し、彼女が突きつけた痛快で完璧な「取引(代償)」とは――?
これは、虐げられた少女が過去と決別し、大好きな仲間たちと共に「みんなが幸せに暮らせる国」を作り上げるまでの、もふもふと愛に溢れた成長の物語。