あらすじ

アルビノでオッドアイという特異な体質をもつ少女、左右エマ(あてらえま)はある日、同学年の真対称一(まついしょういち)に校舎裏へ呼び出される。そして、学園内で〝シンメトリー恐怖症である〟と噂になっている称一から、告白まがいな発言をされた。 幼少期に気味が悪いと言われてきた容姿を、真っ向から褒める称一。そんな彼に「友達から始めてくれないか」と頼まれ、エマは困惑しつつも受け入れた。 称一の誘いで放課後デートをすることになったエマは、そこで称一の恐怖症について打ち明けられる。シンメトリー恐怖症になった原因や、家族からの重圧に耐えきれなかった心情を聞かされ、エマは彼の苦しみを理解する。 同時に、周りと違う自分を受け入れられなかったエマを、『不完全で非対称なものこそ美しい』と言う称一の言葉で救われたエマは、彼に対して同じ想いを抱くようになっていた。 しかし、とある日の授業中、美術室で称一が発作を起こしたと耳にする。軽い発作ではなく、重度の過呼吸を起こした称一を心配したエマは、駆けつけて必死に声をかける。だがエマの声が届かない称一は、苦しみながら恐怖の対象を凝視していた。 やがてエマは、無理やりに称一の首を回し、彼の視界を自身のオッドアイで埋め尽くす。 「あなたの好きな、アシンメトリーな私を見てよ――!」  懇願するように訴えかけられた称一は、荒い呼吸を少しずつ穏やかにして、深く安堵の息を吐く。  エマの言葉で正気を取り戻し、恐怖心を鎮めた称一は、エマへの気持ちを再確認する。しかしその放課後、称一はエマの苗字が〝左右〟と書いて〝アテラ〟であると知る。間に〝対称〟と入っている自分と合わせると〝左右対称〟になってしまう、と思った称一はエマへ暴論を突きつけた。 結婚すれば、エマの苗字が〝左右〟でなくなる、と。 今度はプロポーズ宣言をされてしまい、驚愕するエマは勢いあまって『はい』と答えてしまう。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/10
  • 現在の作品アシンメトリーな恋をした。