あらすじ

なくしたものはかえらない。これは、そんな歌に沿った物語。  主人公、飯塚真理愛は、とある人を探す中で、誘拐現場に遭遇する。そこで出会った「ゆりあ」と名乗る少女を保護した。話を聞く限り、その子は事情を抱えており、その真相は「カズくん」と呼ばれる男が握っているようだった。しばらく共同生活を送ったのちに、その男と会って話をすることとなる。  その男の名は和希。ユリアを利用し、買春斡旋をしていた。真理愛はそのことを責め立てるものの、肉体的には女性である和希も、体を売らされていたという事実を知る。彼は自身の過去を語り、ユリアを呼び出してとある真実を告げた。  それを知ったユリアの精神が壊れかける中、それでも真理愛は、彼女を抱きしめ、そばにいた。「死ぬまでずっとそばにいて」という約束を結んだ二人は一度離されたものの、再び共同生活を送れることになった。警察に出頭した和希も起訴猶予で釈放され、三人は共に日常を送る。  その後、ユリアは真理愛に恋心を寄せていることを告白した。彼女の望むものをできる限りあげたいと思う中、思わぬ人物と再会する。ずっと探していた相手、eyesさんだった。eyesという真理愛にとっての特別な存在がいたことを知った時、ユリアは泣き崩れ、その日の夜に姿を消した。和希と共に彼女を探し、見つけた後で「全てを知りたい」と望む彼女に、真理愛は自身の過去を語った。  ユリアを一時的に和希の家に預け、しばらくの間離れて暮らすことに。そんな中、真理愛の職場で待ち伏せをしていたeyesと夕食を共にした。しかし、eyesと言葉を交わしたその夜に彼女は亡くなってしまう。後日、彼女の遺品と遺書を受け取り、抜け殻になってしまった真理愛のもとに、ユリアが訪れる。ユリアは真理愛のそばにいてやることで、彼女を救った。かつて自分が救われたように。  なくしたものはかえない。それでも手元に残ったもののために、なくした後も生きていく。 (この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。)

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カクヨム
カクヨム2026/04/10
  • 現在の作品なくしたものはかえらない